ヨーロッパ漆喰の主原料は「石灰石」。石灰石を高温で焼いたあと、水分を加えると「消石灰」ができます。運動場のラインにも使われている白い粉末です。エスタコウォールは、高温で焼いたできた消石灰に、石灰質骨材、無機質の色素等を加えた、ヨーロッパで紀元前から使われてきた歴史ある伝統の塗り壁材です。ヨーロッパの街並で気づくのは、それぞれの住宅の外壁の美しさ、そしてその素朴な風合いです。特に、築後数十年を経過した外壁は、色が落ち着き、上品な佇まいを感じさせるようになるのです。まさに「年月がそれらを磨いた」のです。今、日本で多く見られる塩ビやアクリル系樹脂の塗装や、窯業系サイディングボードでは、あれほどの風合いは出せません。ヨーロッパ漆喰エスタコウォールは、100年後もかわらない本物の良さを伝える外壁材です。
エスタコウォールは天然無機質100%の自然素材。クロスや合板とは違い合成接着剤を一切使用しておらず、天然無機質100%。経年変化により石化したエスタコウォールの成分は炭酸カルシウム。だから人に最も親和性がありとても安全です。
エスタコウォールは多孔質構造で、断面が呼吸し続けます。外壁に使用した際、真夏のように大気気温が高い場合は壁面に受けた熱を放熱します。室内壁に使用した場合、冬場の室内温度を暖かく保ちます。これはエスタコウォールの多孔質構造が空気の層をつくることで蓄熱すると思われます。エスタコウォールは日本の気候風土(高温多湿気候)に大変適した塗り壁材です。内壁材は吸放湿性能がたいへん良く、室内の湿度を吸収してくれます。塗り厚1mmにも満たない、塗料のような人工的な塗り壁と、しっかりと塗り厚のあるヨーロッパ漆喰では、例えばお風呂上りにいティッシュペーパーで体を拭くのと、分厚いタオルで拭くのを比べるかのような違いがでてくるのです。
多孔質構造のエスタコウォールは、シックハウスの原因ともいわれるホルムアルデヒドやVOC揮発性有機化合物(トルエン、キシレン等)と吸着します。エスタコウォールは空気中の二酸化炭素との化学反応で長い年月をかけて石灰石にもどっていきます。そのためエスタコウォールの主成分の水酸化カルシウムが石灰石にもどるまでの間(一般的には100年といわれています)はホルムアルデヒドを絶えず吸着し、形成されるギ酸カルシウムを固定化し、再放出しない効果が得られます。
エスタコウォールの主成分である消石灰はアルカリ性のため殺菌作用があります。PH9~11のエスタコウォールは、一般に弱酸性が最適繁殖環境といわれているカビの発生を抑止します。全く虫を寄せ付けないわけではありませんが、ダニなどに対して自然の防虫効果が見込まれます。地表を消毒する際、大量の石灰を撒くことでもおわかりいただけるように、エスタコウォールの主成分自体に強い殺菌作用が期待できます。